09/07/13 10:35:06 4JF+x7Gk
皆さんは「公共の福祉によって人権が制限される」と聞くと、どのようなことを思いうかべますか。
「社会の秩序や平穏という公共的な価値のために、個人はわがままをいってはいけない」というイメージを持ちませんか。
または、「多数の人の利益になるときには、少数の人はガマンすべきだ」という意味だと感じませんか。
実はこれらの理解は、正しいものとはいえないのです。
仮に「社会公共の利益」といった抽象的な価値を根拠に個人の人権を制限できるとすると、
「個人よりも社会公共の利益の方が上」ということになってしまいます。これでは「個人が最高だ」とする個人の尊重の理念に反してしまうのです。
個人が最高の価値であるのならば、その個人の人権を制限できるものは別の個人の人権でなければなりません。
つまり個人の人権を制限する根拠は、別の個人の人権保障にあるのです。
URLリンク(www.jicl.jp)