09/02/01 03:02:58 7Yp/x8/s
>>76
>「最上の清浄の境地」と言っているところに注意してください。「境地」なのであって、「来世」などの世界で
>はないのです。境地というのは今世における人間の心の姿なのですから、精神も肉体も残りなく消滅する
>「断滅」のうちに無いのは当たり前です。同様に、来世にもありません。
《「断滅」のうちに無いのは当たり前です》。そりゃ~そうですよ。だから、それをゴータマは「巧みに」語っ
ているといい、騙されるなと警告してるのですよ。
>来世の有無についてあれこれ妄執することが偏見です。
>ブッダはこれらの偏見を捨てよ、と言っているのです。
それは分りますよ。論争するなといっているのであり、私のような人間などを戒めているのですよ。
>あなたは断滅という言葉を断見と勘違いしているようですね。断滅はただ「消え去る」という意味で、主語
>を伴わなければそれ自体では意味をなさず(○○が断滅する、と使う)、文脈によっては肯定的にも使わ
>れます。たとえば、761 自己の身体(=個体)を断滅することが「安楽」である、と諸々の聖者は見る。
>(正しく)見る人々のこの(考え)は、一切の世間の人々と正反対である。
>ここでは断滅を否定するどころか、積極的に自己の身体の断滅を薦めています。
分りますよ。ですから文脈で捕らえる必要がある。前者の断滅とは断見のことです。「(精神も肉体も)残り
なく消滅することのうち(最上の清浄の境地がある)と、巧みに語っている。」というのですから、これは断見
のことです。
対して後者の場合というのは、肉体生命最重視に対する否定意を説いているのですよ。この肉体生命最
重視とは何かというと、死んだら終わりとする断見(だから「死にたくない」という意識)を示すことになるので
す。文意を読み取れば分るのであり、これは前者も後者も断見のことです。
「断見(だんけん)とは、因果の法則を無視して、人が一度死ねば、断滅してしまい二度と生まれることが
ないとする見解のこと。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)