09/01/27 12:01:28 mGusO7sU
続き
この事例については、カナダのサイモン・フラスター大学の関係者
が検証を行っている。彼らは実際にマリアの言う3階の窓にシューズ
を置き、実験した結果を「スケプティカル・インクワイラー」(以下SI)
の1996年7月、8月号に報告レポートとして載せている。それによると
3階の窓のシューズは駐車場からも病室からもよく見えることが判明した。
すると、誰かが窓のシューズの話をしているのをマリアが小耳にはさんだ
可能性も否定できなくなる。さらに、彼らがシューズを置いてから1週間
後に再び訪れるとその靴(3階の窓の外に放置されていた)は、すでに
なくなっていた。このことは、この放置されたシューズの発見は、さほど
困難なことではないことを物語っている。さらには、立花隆の著作の中では
この事例は「1976年の春」となっていたが、SIの報告では「1977年の春」
であり、立花の著作では「マリアが意識を取り戻した夕方にソーシャルワーカー
のクラークが、マリアに電話で呼び出された」ことになっているが、実際は
「数日後にクラークがマリアを訪ねてみるとマリアが取り乱していた」
さらには、この事例が初めて公開されたのは事件から7年後のことであり
その間マリアの証言メモ、テープなどはもちろん存在せず、クラークの
思い出し話なのである。これがマリアのオリジナルの話と正確に一致
しているのかは現在では確認のしようがない。なぜなら、この事件後
マリアの消息が全くつかめないからである。
報告レポートは「クラークはマリアに関する供述において、霊的な解釈
をしようとする傾向がみられる」と、述べている。
以上、立花の「臨死体験」の中で最も信頼性が高いとされている事例でした。
立花の「臨死体験」には、このような批判的検証結果もあわせて掲載し
読者に偏見のない公正な観点から判断を下せることが試みられているのかな?