09/01/18 09:07:30 JKEdVeSl
>>71
面白い体験をしていますね。
では、私自身の体験もお話しましょう。
小学生の頃、ある日の晩、自分の部屋で寝ていて、ふと夜中に起きてしまったのですが、
自分の机の下から、「コツン、コツン」と妙な物音がするのです。
当時、図工の時間で、水彩画を描くときの「水入れ」は、空き缶を3つ針金で束ねて
作っていたのですが、どうも物音はその「水入れ」から発生しているようでした。
何か水でも漏っているのかと思いましたが、雨が降っているわけでもなく、
コンクリの住宅で当時は冷暖房も入れてなかったので、水が漏れる要素は全くありませんでした。
「水入れ」の缶も見ていましたが、外から見ても動いている形跡もありません。
また、その「コツン、コツン」という音は一分間に一回程度で、しかし規則性を伴ったものではなく、
明らかに何者かが意思を持って鳴らしているかのようでした。
横で寝ていた兄は全く気づく様子もなく熟睡しています。
それが一時間以上も続くので、さすがに怖くなってきました。
もしかしたらお化けが出て、水入れの缶を鳴らしているのかもしれない。
そう思って、部屋を出て、親が寝ている隣の部屋に寝かせてもらいました。
朝起きてから、学校に行く支度をしているとき、さすがに明るくなればお化けも消えて、物音はしないだろうと
思っていましたが、しばらく見ていると「水入れ」がまた「コツン、コツン」と鳴り出しました。
さすがにおかしいと思って、「水入れ」を取り出して中を見てみると、
何と缶の中に小さな虫が入って、外に出ようともがいており、缶の中にたまたま入れていた
ビー玉をもがいている拍子に動かしていて、そのときに「コツン、コツン」と音を鳴らしていたのです。
これを見たとき恥ずかしくなりました。たかが虫ごときで恐怖を感じていたなんて、
また、ふと思ったのは、いわゆる「幽霊現象」と呼ばれるものは、もしかしたら、こういう類のものを誤解したもの
なんじゃないか、ということです。
この日が人生で最初に、神秘的なものに対する懐疑心が芽生えた瞬間でした。