09/01/22 01:47:03 A1oMnrvg
菩薩行、慈悲って、単なる憐憫じゃあ全く無いのだよ
縁起の世界観を把握し、己のみならず、世界全体に
よりよき生き方、よりよき因果律をもたらさんという
世界規模の悟りの道という途方も無い崇高な茨の道。
その中に小乗の己自身のよき因果律の生き方を身に付けるというものは
含有されているわけよ。
大乗が容易な道なんて大乗理論が理解できてないだけですよ。
大乗は小乗は当然の修行とし、まだそれだけで完結しない!とする思想で
それはまさに悟りを開いたのちのブッダの救いをもたらさんという人生を理論化したものです。
パーリを見れば教団を継いだ山岳苦行者・マハーカッサパと、縁起・慈悲を重視する非アーリアの弟子の系統は
鋭く対立して結果的に大衆部というものを形成していったことが読み取れます。
この方向性は教団最初期からあるもので、テラワダこそが容易な道に堕落した思想です。