09/01/21 01:24:47 GjLHOfSs
>>284
枝も幹も根も,全てが,なおかつ各々の部分それぞれも,ありのままにあって
完全だということです。
しかし,ある者は「枝が本質である」といい,別の者は「根が本質である」
といい,また他の者は「幹が本質である」という。
実は,それらの認識すら,本当は完全なのだけど。
実際,「根が本質である」と主張する者は,「枝は本質ではない」と,
枝を拒絶する。矛盾しているから。そのようにして,自ら問題を作り出す。
作り出しても,本当は問題はないんだけど,問題を作り出した本人は,
それに自己満足するので,「問題がある」と思い込む。ないのに。
要するに,目の前にある現実が全てだし,それは完全な涅槃そのものだし,
それ以外に何もないし,それに取り組むしか道はどこにもないということです。
すなわち,誤った情報,極端な情報,世間の穢れ,悪意,犯罪,エゴイズム,性欲,
誇大妄想的激怒,物事を手っ取り早く済まそうとするような愚かさ,
プライド,卑下,思考,肉体,愛着,偏った考え,宗教,学問,財産,
名声,・・・これらのものが最高の真理と呼ばれるものの全てです。
問題をどこか他の場所に移すことで,何も解決することはない。
問題自体に取り組むことだけが道を啓く。その方法が,
本来のビパシュヤナーです。要するに,問題自体に焦点を当てることです。