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第六節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界④
(2) 霊人体の構成とその機能
霊人体は人間の肉身の主体として創造されたもので、霊感
だけで感得され、神と直接通ずることができ、天使や無形世
界を主管できる無形実体としての実存体である。霊人体は
その肉身と同一の様相であり、肉身を脱いだのちには無形
世界(霊界)に行って永遠に生存する。人間が永存すること
を念願するのは、それ自体の内に、このような永存性をもつ
霊人体があるからである。
この霊人体は生心(主体)と霊体(対象)の二性性相からなっ
ている。そして生心というのは、神が臨在される霊人体の中
心部分をいうのである。霊人体は神からくる生素(陽性)と
肉身からくる生力要素(陰性)の二つの要素が授受作用を
する中で成長する。また霊人体は肉身から生力要素を受け
る反面、逆に肉身に与える要素もあり、我々はこれを、生霊
要素という。人間が神霊に接することによって、無限の喜び
と新しい力を得て、持病が治っていくなど、その肉身に多くの
変化を起こすようになるが、これは、その肉身が霊人体から
生霊要素を受けるからである。霊人体は肉身を土台にして
のみ成長する。それゆえに、霊人体と肉身との関係は、ちょ
うど実と木との関係と同じである。生心の要求のままに肉心
が呼応し、生心が指向する目的に従って、肉身が動くように
なれば、肉身は霊人体から生霊要素を受けて善化され、そ
れに従って、肉身は良い生力要素を霊人体に与えることが
できて、霊人体は善のための正常的な成長をするようにな
るのである。
☆霊人体は肉身を土台にしてのみ成長できるように創造された
ので、霊人体の繁殖はどこまでも肉身生活による肉身の繁殖
に伴ってなされる。