09/01/06 21:25:54 po+wSoAQ
裁きの時
カインに対する神の処置は一時的なものであったに過ぎない。
時節が来て神の世が間近に迫った今、幽界は既に消滅している。
今、地上に生まれている幽界霊は死ねば地獄に落ちる。
現在、転生して人として生きているイブとカインも同じだ。
奴らの時代は終わった。
死後に罪を犯した地獄霊が逃げ込む棲み処はもうない。
定められた猶予期間は終わり、清算の時が来たのだ。
地獄霊は一度も矯正されることなくきたため、未だに因果応報の概念が分からず、この世はやりたい放題であるという甘い考えを抱き、何をしても自分の身は安全と思い込んでいる。
奴らが自分の非というものを、やられなければ理解しないのはそのため。
幾ら諭してもこの世では矯正不可能で、死んで地獄に落ちなければ直らない。
手を出しても出した人間が新たな廻りを負うだけで意味がない。
正神の側の人々と地獄霊の最大の違いは魂の成長。
正神の側の臣民はこれまでの世で過ちに対する報いから改心や学びを得て人格を磨き、霊性を向上させてきたが、地獄霊は一度も報いも戒めも受けずにきたため、成長というものが全く無い。
初めは違いがなくとも時代を下るにつれて両者の差は広がり、今や天地の差になっている。
地獄霊どもの嫉妬の原因の一つはそれだ。