08/12/29 21:44:46 MqyJy9C9
ということで、なるべく分るように詳しく話しましたが、やっぱり混乱するだけでしょう !? だからゴータマは
「無記」といってその解説を辞めたのですよ。そしてただ「来世に転生すること」だけを述べたのです。そし
て修行の進みに応じて、その転生回数が減るということを>>595>>597の経において解説しているのです。
あなた方のような人のために何が転生の主体か、などいう解説は辞めたのです。実際の修行の成果と転
生回数でそれを教えたということ。これを「四向四果」という。
縁起の現観は断滅論か?ってね。現象界における一切の森羅万象は縁起に拠る無常な世界なのです。
無常とは常と変成変滅する性質であり、輪廻している姿をいうのですよ。これが「空」の真義です。だから
「空」だから輪廻がないなどというのは勘違いの大間違い。輪廻現象は永遠ではないが、縁起が続く限りの
間は止まることがない。この輪廻する姿を古代インド思想では「非実在」という。
仏教はこの輪廻の状態を知り、更にそこから脱することを説くのです。知るだけではない。現象世界「色」
でもなんでもいいが、その流転輪廻の状態から脱出するのですよ。でなければ、再び苦の境涯に生まれた
りを繰り返すからです。今は良い状態に見えてもまたいつ地獄の人生へと転落しかねないのが流転輪廻
の人生です。この輪廻の鎖から解放され脱出すると、もう二度と再び苦の生存には入ることはなくなり、そ
の状態は永遠に続くのです。この永遠に継続する至福の意識状態が本当の「実在」であり、真我であり、ニ
ルヴァーナ境地であり、その意識状態にある人間が「仏陀」と呼ばれるのです。
以上