08/12/29 21:43:13 MqyJy9C9
>>641
>ブッダの中道=無分別智による縁起の現観、は断滅論と理解しているのかね?
では、ショウガナイので、この私がどんな仏教辞典を開いても決して書かれてないような解説でもしま
しょうか!
一般的にいって、これは常/断の偏った両極端な見解を否定することを意味しているものとされるので
すが、ハッキリいって、どの仏教解説書も曖昧な説明しかされていないのが実情であって、だから誤解
するのですよ。
まず常見の否定とはどういう意味か?これには実は、普段この我々が自覚できる表層意識という低我
が永久不滅ではないということも含めて指摘してるのです。人々は家族の死に際し、亡くなったその家族
のパーソナリティーが永遠に存続することを願っているのです。しかしこれは、死後に一定期間を経て消
滅し解体するものでしか過ぎない。また人が亡くなる際に、異常な精神状態に置かれていた低我の場合
には、この中有期間が延びてしまうのです。肉体無き後のパーソナリティーの低我が心霊存在と呼ばれ、
モッガラーナの母親の話などはこの事例となるです(盂蘭盆会)。この場合には次の転生に対する余計な
阻害となる。また人々は、これがバラモン教の説くアートマンであるとして信じているわけですよ。しかし、
これはそうではないのです。ここまではわかりますか?
そして、バラモン聖者が説くアートマン存在とて厳密な意味では永久不滅ではないのですよ、本当は。
まっ、あまりに微妙な僅かな違いでしかなのです(この私は分るからいいのですが・・)。たとえアートマンと
て転生が終了するまでの媒体にしか過ぎないのであるから、そういう厳密な意味ではこれも永久不滅では
ないのです。これら永久不滅ではないものを永久不滅だと見なす誤った見解が常見なのです。
断見には説明は特に不要でしょう。死んだらそれで終わりということであり、各元素が自然界に還元され
るだけのこと。当然、遺伝はここでいう転生とは別物です。
この両者の間違った見解に立たないことを「中道」であるといい、最終的には輪廻が止みニルヴァーナ
に到達する際にはアートマンすらも消滅し、そこに真我が立ち現れるのですよ---これがニルヴァーナ意識。