08/12/29 16:35:13 weh56+Kv
ついでに申しますと
仏教が反バラモンであるシュラマナ集団から始まったこと。
本来出家主義であったこと。
を考えれば、仏教がその最初より出世間、反世俗であったことは明白です。
また、古代インド社会が社会からの逸脱を認める社会であったからこそ
仏教は発展しえたのだと思います。
大乗仏教はある意味仏教の世俗化です。
それは当時の社会情勢に応じたものだったとは思います。
「出家しなくても仏になれる」という思想は普通一般の人々に
つまり「平凡」にも救済の道があることを示した点で評価できますが、
いぽうそれは「無批判で安易な世俗の肯定」というリスクも生じます。
「聖と俗を区別するのは差別」という意見も決して「勝義」からの見解
ではなく「世俗の肯定」から来ることを注意しなくてはなりません。