08/12/12 13:44:47 uj/kuG7q
何人も否定できない輪廻転生とは、次のことである。
「人間が死ねば、肉体は火葬されるか、または腐敗するが、肉体を構成
する元素の原子は消滅することはないから、その原子は、地球上のさま
ざまな生物や無生物に循環し、永遠に残る。しかし、人間としての記憶
器官、感覚器官、思考器官の機能は消滅するのだから、死者にとっては、
死後の世界は、知覚・認識できず、無関係である。
また、先祖の業とは、後天的な「行為」であるから、子孫に遺伝するこ
とはない。即ち、『獲得形質は遺伝しない』というのが、生物学の大原則。
「胎内記憶」などと言っても、胎児は、記憶器官や知覚器官がまだ十分
に形成されてはいないのだから、無意味である。
「臨死体験」とは、死亡直前の身体の生理的変化によって生じる、「幻
覚」のこと。医学では、delirium(譫妄状態、精神錯乱状態)と呼ぶ。
「臨死」だから、「まだ死んではいない生体の、生理現象」である。
死者が涙を流すのは、よくあることだが、これも生理学的に説明できる。
「死後硬直」と同じく、身体の生理現象である。別に死者が悲しいから、
涙を流しているのではない。」
人間にとって、前世は全く無関係で、死ねば「無」になり、自然に帰る、
というのは、こういうことである。だからこそ、「一度きりの貴重な
現世をよりよく生きる」という意欲が生じる。
いずれにせよ、科学の発達前の「古代人の妄想」を、現代に持ち込むべき
ではない。