08/12/11 07:34:31 T+LzvJvs
【縁起と因果について】
例えで説明してみます。
縁起といふのは、映画フィルムの一コマのようなもんです。
因果というのは、この一コマを繋ぎ合わせたような概念。
一コマを繋ぎ合わせてストーリー性を作り上げるのが、五蘊による心作用です。
ここで重要なのが、
このストーリー性を作りあげる・・・そのストーリー自体に法則的なものがあるのか?
ってことですね。
人が勝手に作りあげる心作用というのは法という訳ではない。
単なる現象に過ぎないわけです。
勝義諦といふのは、こういった“現象ならしめる理”のことです。→これが縁起(空)
現象(ストーリー)、つまり因果の概念は世俗諦ということになります。
ストーリーは定置一点の視座になりますが、
(これは単純な因果関係です)
縁起は複合的相依性において、視座は可変であります。→つまり複合である。ということ。
(複合的相依性においては、この単純性が崩壊してしまう)
どうかそこのとこを熟考してくらさい。
前者がニュートン力学の視座だとすると、
後者はアインシュタインの相対性理論の視座ということになる。