08/08/03 10:36:44 OvQaSf3J
念仏道場というものの基本的ポリシーを考えてみたい。一つは宗教性、もう一つは普遍性という言
葉がキーワードになると思う。
念仏道場の手法は、生理学的・精神医学的・心理学的クリニック法として優れているから、自分は
宗教性を外してこれを実践したい。そういう人がいれば、それはそれで自由にすればいい。例えば、
ヨガは、もともと宗教的実践行法だった。しかし、今では宗教性を排除した体操方法として広まって
いる。ロジャーズの対談療法も、もともとはカトリックの懺悔が原点である。カトリックの懺悔には人
々の心を軽くする働きをあることに着目し、宗教性を外して科学的に研究し、ロジャーズは一つの心
理療法を成長させた。これは、ベトナム戦争で傷ついた米兵の心の治療で大きな成果があった。
念仏道場の手法もおなじ道をたどる可能性はある。念仏道場の方法がいいとわかると、宗教性を外
し、精神クリニック法として社会的には成長していく可能性はあると思う。しかし、依然としてヨガ
はヒンズー教などでは重要な宗教的実践行法である。ロジャーズが懺悔をカウンセリングに発展させ
たと言っても、カトリックで懺悔は重要な宗教的行為である。僕の中では念仏道場というものの核心
から、蓮如・親鸞・法然と続く宗教性を外すつもりはない。
それでは、念仏道場の宗教性とは何か。これを考えてみたい。