09/02/11 15:12:33
糞尿愛好症(ふんにょうあいこうしょう、英語:Coprophilia)とは、
排泄行為、及び排泄物に対し著しい性的な興奮を得て
それが固着した性的倒錯である。糞便に対してのフェティシズムとして称され、
尿に対するフェティシズムと区別されることが多いが、元来どちらの要素も含んだ言葉である。
排泄行為をする性的パートナーに対する執着はパラフィリアに分類され、
排泄物そのものに対する執着はフェティシズムに分類される。
概要
排泄器官が性器とも非常に密接な位置にある(男性は兼用)ことから、
精神の発達段階において排泄行為と性行為の興味関心は関連し合うと考えられていた。
フロイトの小児性欲の概念にも肛門期なるものが想定されていた。
また、兄弟姉妹のいる家庭においてはおねしょやおもらしなどにより
普段は隠されるべき性器が晒されることにより性的な意識の萌芽を起こすことがまれにある。
そういった性的な刺激を得やすい条件が揃っているためにこうした性的倒錯は散見される。
また近代になって衛生観念が発達したこともあってこうした糞便に対する禁忌は激しくなったともいえ、
年少児童の糞尿に対する好奇心や興味が抑制されたまま固着をするケースも散見される。
もともと排泄行為はある種の解放感を抱き、なおかつ意図的に排泄行為を抑制し続けることが困難なため、
強制しやすいという特徴を持つ。
また排泄が恥ずかしい行為と認識するのは教育、躾によるものであり
そうした教育を受けた社会的地位のある性的パートナーに強要することで
相手の自尊心を貶める目的の場合はBDSMの分野の嗜好に分類される。
失禁フェティシズムについて
糞尿愛好症の中で、比較的性風俗産業などで取り入れられた嗜好の一つである。
性的パートナーに随意、不随意を問わず排尿(失禁)させる、
あるいはさせられることに性的興奮を覚える性的倒錯である。
英語圏では特に尿に特化した性的嗜好をUrolagniaと称している。
ポルノビデオなどに見られる英語の隠語(スラング)として「ウォータースポーツ」という呼び方も存在する。
嗜好の傾向
どちらもいくつかの傾向に分類される。こうした傾向は排泄行為の前後の状況を含めた固着であり、
相手の羞恥の姿に興奮するのは通常の性的嗜好の範疇であり、性的倒錯と言うほどではない。
・衆目の中で着衣・パンツのまま失禁(脱糞)する、させる
:前者は汚損愛好症や露出症にもクロスオーバーする。
後者はBDSMやディシプリンにオーバーラップする。
・誰もいない便所以外の場所で着衣・パンツのまま失禁(脱糞)する
:自慰に近い行為。汚損愛好症とオーバーラップする。
・衆目の中で裸で失禁(脱糞)する、させる
:露出症、強制露出と呼ばれ、恥ずかしい行為としての失禁なのか、失禁が目的かの切り分けが曖昧にある。
・誰もいない便所以外の場所で裸のまま失禁(脱糞)する。
:自慰に近い行為。露出症とよりオーバーラップする。
・糞尿を食べる・飲む
:相手、自分の糞尿を食べる・飲む事によって愛情表現をする。
・羊水
:また特殊な事例として妊婦の羊水に性的嗜好を覚える例もある。
これは妊婦及び胎児の健康にも深く関わるものであり、専門的知識のない人はやるべきではないとされている。