08/10/05 00:57:35 woBLE7Dh
英国フェアに行ってきた。約束通り、トレゴスナンのティールームに突撃してきた。
結果は予想以上に悪かった。
場所は7階の壁際。板で囲って急ごしらえのティールームができていた。壁紙はクリーム色。
ムラになったり、張りの境目がはっきり分かったりなどと「もう少し丁寧な仕事をしろよ」と
職人に突っ込みたくなるような出来。小さなテーブルにいすが二つ。室内は多くの人。
女性が多い。
メニューは1575円のセットだけ。夕方4時頃だったが待ち時間は外と中のテーブルに
着いたのを合わせても10分くらい。出されたものはティーポットに入った紅茶とミルク、
蜂蜜(紅茶に入れるものという口頭説明あり)、「常温の」スコーン一つ(クロテッドクリームと
ブルーベリーのジャムが添えられていた)。ティーポットは茶色で100均に売っていそうな
もの。茶葉は抜かれた状態でティーコゼーはなし。ティーカップは冷たいままだった。
まずはカップに注いで水色を見た。茶色でなんだが濁っている。飲むとアールグレイの
香りなのだが、味に疑問を持った。どうも紅茶の味ではない、でも知っている味だ。何とか
ベルガモットの香りを引き算して本来の味を想像。サントリーの缶ウーロン茶か。いやそれに
しては風味がなさ過ぎる。そうやって思案すること数分。やっと出てきた答えが安物の番茶だった。
ほかにも蜂蜜を入れてみたら曰く言い難い味。ミルクを入れたら茶にボディーがないので
完全にミルクに負けた。茶葉を抜いてあるので濃くしようがない。
なぜ紅茶がここまでひどくなるのか自分なりに想像してみた。去年買ったもので感じたのは、
日本緑茶農家がやぶきたを紅茶に仕上げたような味だった。紅茶を仕上げるノウハウはないが、
「取りあえず資料を読んで作ってみました」という感じだ。これはもうイギリス人が何とか
しようともがくのはやめてインドから職人を引っ張ってくるしかないのではないか。ティールームの
外で売っていた茶葉は確か50グラムで3000円くらいだった思う。イギリス本国でも
こんな商売が成り立つのか、他人事ながら心配だ。
感想はやはり行かなければよかったという後悔ばかりが残った。1575円はあまりにぼったくりだ。