09/09/30 19:21:50 sfOhe+Ty0
>>490
ごめんなさい。コン柱アンテナの利得を無視してしまいました。
コン柱アンテナの利得は7.85dbだから、対2GHz25dbアンテナで約17db、対800MHzで20db差があります。
つまり、コン柱アンテナ:2GHz25dbアンテナで電力比12.3倍、対800MHzアンテナで13倍となります。
つまり放出電力の差では、コン柱アンテナ:2GHz(≒800MHz)アンテナでおよそ1:3.5位になります。
ここで電気力線の密度は距離の二乗に反比例しますから、同出力の無線設備だと概ね1.8倍強の到達距
離になります。
そうすると、
つまり、10mコン柱2GHz:2GHz40m鉄塔局:800MHz40m鉄塔局の電波が同じ電気力線密度になるには、
単純計算で 、
10mコン柱2GHz:2GHz40m鉄塔局:800MHz40m鉄塔局
1 : 1.56X1.8 : 1.56X1.8X1.4
1 : 2.8 : 3.93 、つまり概ね1:3:4となります。
電力線密度を元にしたカバー可能な面積比は、その2乗に円周率を乗じますので、およそ
1 : 9 : 16 になります
(ただし、周波数帯の特質上、見通し距離を大きく越えた通信は800MHz・2GHzともにできないです。また、
障害物がある場合は2GHzのほうが減衰率が高いので、その差は多少出ますが、そもそも空中線の有効高
さがなければ到達距離が稼げないので、その意味でも10mコン柱を40m鉄塔と同等と見るべきではありませ
ん)。
これを見るとわかるのですが、理想的な設備を用いた際の同じ条件下における800MHzと2GHzの面積カバ
ー比はおよそ2倍弱(半径では1.4倍程度)。それに対して、10mコン柱比では2GHzではかなり大きな差が
つきます(2GHzで9倍(半径で2.8倍)、800MHzで16倍(半径で3倍)。
なので、携帯電話設備においては、コン柱は鉄塔系基地局などのエリア補完にしかならないわけです。