07/04/18 20:07:23 OCQjCsud0●
かつて1万9800円の最高値をつけたソフトバンク株は現在、3000円(25ドル)以下で売買されている。
外国のヘッジファンドは、同社の莫大な債務と複雑な事業形態を考慮すると、これでもまだ
株価は過大評価されていると考えており、ソフトバンク株を借りて空売りをかけている。
先々、値下がりしたところで安値で買い戻す狙いだ。
ヘッジファンドと日本の個人投資家の対比は、これ以上ないほど著しい。
孫氏は個人投資家のヒーローであり、個人投資家のおかげでソフトバンクは今なお株式市場で
最も売買される銘柄だ。
ソフトバンクに関して批判的なリポートを書いた何人かのアナリストは、怒った株主から
身を守るためにボディガードに頼らなければならなかった。
(略)
ソフトバンクが1兆8000億円で獲得した事業は悲惨な状態にあった。
ボーダフォンが日本の携帯電話市場―第3世代(3G)サービスの先駆者で、
世界屈指の洗練された市場―を読み違えたためだ。ボーダフォンは規模の経済を利用しようと、
欧州で販売している不細工な3G端末を日本の消費者にも売ろうとしてしまった。
事態をさらに悪化させたのは、ボーダフォンが日本の3Gネットワークに十分な投資をせず、
利用可能地域が限定されてしまったことだ。
(略)
ソフトバンクはどうにか、ボーダフォン時代の顧客減少傾向を食い止めることに成功した。
だが、それには代償があった。
契約者が増える以上の速さで契約者1人当たりの収入が減りつつあるのだ。
これは業界第2位のKDDIを除いてすべての運営会社を悩ませている問題で、
いずれは全体的な売り上げ減少を意味する。
(略)
直近の計算で同社の純負債は2兆4000億円あり、自己資本の8倍強に上る。
キャッシュの多くは、ソフトバンクのブロードバンド、固定電話、携帯電話事業への投資に
つぎ込まれている(ソフトバンクが昨年約束し、3月の期限までにまだ完成していない基地局建設を
含む)。その結果、同社のフリーキャッシュフロー(減価償却や設備投資を差し引いた純収入)は
同じ期間に800億円の赤字になったと推定される。
(略)
日経NB、英エコノミスト
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