09/06/06 22:13:45
聖トマス大が学生募集停止 運営維持が困難と謝罪
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兵庫県尼崎市の聖トマス大学は6日、入学志願者の減少を受け、来年度以降の学生募集を停
止すると発表した。定員割れが続き、経営を続けるのは困難と判断した。
聖トマス大は家族などを亡くした「グリーフ(悲嘆)」を学ぶ公開講座を開設していることで知られ、
尼崎JR脱線事故の遺族やJR西日本の社員らが受講している。
小田武彦学長は記者会見し「学生の教育を維持するために全力を注いできたが、力が及ばな
かった。申し訳ない」と謝罪。学内の「日本グリーフケア研究所」については「優先して受け入れの
法人を探すなどして、できる限り継続していく」と話した。
2000年度以降、ほぼ毎年定員割れになり、08、09年度は定員250人に対し入学者は半数
以下。累積赤字が09年3月時点で約20億円あるという。在校生が卒業するまでは運営する一
方、他大学との合併についても検討する。
大学は同日午後、学生と保護者向けに説明会を開催したが、参加した保護者(44)は「説明が
少なく、いきなりで納得できない部分もある」と憤った。
聖トマス大はカトリック系で、1963年に英知大学として開学し、07年に名称を変更した。学
部、大学院合わせて568人が在学している。