09/06/27 16:15:20
生活保護をめぐる訴訟について扱った記事が、大きな注目を集めた。
当該の記事は中日新聞に掲載されたもので、画像がネット上に出回った。
2ちゃんねるにもスレッドが立ち、大騒ぎになった。だが、この記事は
実は2008年12月に掲載されたものだ。記事中に「二十四日にはクリスマスケーキを
買い「明日勝てますように」と、子どもたちと願いを込めた」とあることからも分かる。
話題になったのは、次の一文だ。「月約二十七万円の保護費の一割を占めた母子加算が
年々削られ、来年度から廃止される」。二男二女を育ててきたが、食費、衣服代、
教育費は保護費だけでは足りず、年三回の児童扶養手当が頼みの綱だったという。
「おかずは一品。子どもたちを満腹にさせられない」という。
記事に対して、月に27万円も生活保護費をもらっているくせに贅沢だという非難の声が
続出した。本人は病気だとしても、20代の子供がなぜ働かないのかという疑問も。
真面目に1ヶ月働いても10万円台しかもらえないという自身の境遇を嘆き、
生活保護という制度に疑問を呈する書き込みも多く見られる。日本に住む脱北者が
月に17万円もらっているというキャプチャー画像等もアップされ、話題になった。
この件については、昨年12月25日の朝日新聞に詳細な記述がある。「02年から
受給してきた毎月の生活保護費はいま、母子加算などが減額される直前の04年と
比べて約5万円少ない手取り約21万円。2万6040円だった母子加算は8360円になった」、
「家賃と光熱費などを払うと手元に残るのは約10万円。やりくりしているが、
保護費が振り込まれる毎月3日を前に、生活費が底をつくことが多い」。
「減額後、小学5年の次男(11)に「サッカーを習いたい」とせがまれたが、
通わせられなかった」との記述もある。朝日新聞では別の事例も挙げ、
「憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を」と訴えた、
独り暮らしのお年寄りや母子家庭の思いは通じなかった」と批判的な
論調で記事を書いている。
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