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かまたあきよしの真実★ジュセリーノ誹謗中傷ブログ - 暇つぶし2ch202:本当にあった怖い名無し
08/09/29 10:24:41 MqW6svH00
今この時期だからこそ この本を再評価する, 2008/8/30

内容も高度であるし決して安価でもないのだが「ノストラダムス予言詩」を正しく理解するための日本で唯一の本ともいえる。
著者ピエール・ブランダムールはカナダ生まれの中世フランス文学の研究者でオタワ大学教授。
難解なノストラダムスの予言詩を読み解くそのヒントというものがノストラダムスと同時代に起きた事件や実在した人物にあるという解釈方法から
代表的なノストラダムスの予言詩の解釈を試みている。
これが何故有用かというと、この方法での解釈が至った結論というものが
ほかのノストラダムスの詩を読み解くさらなるヒントとしても生かせることを実証したことだろう。

ブランダムールがこの本で取り上げたのはノストラダムス予言詩集の第一集から第四集までである。
惜しむらくはブランダムールがこの著作発表後に物故者となられたこと。
我々に課せられたのは残りの第五集以降のノストラダムス予言詩に対しても同様な考察と研究を続けることなのではないかと思う。

日本語版は翻訳と解説を担当されている日本の中世フランス文学の大家である伊藤・高田両氏によって非常に丁寧な仕上がりとなっている。
特に日本語版独自企画であるP315からP355までの「附録」はノストラダムス初心者にとっても必読である。

世間に広まってしまった「ノストラダムスの予言」に対する誤解というものがこの本によって払拭され、
(文学としての)ノストラダムス予言詩に対する正しい評価のためにもこの本で書かれていることは重要であるし必要なことであると思うのである。
今この時期だから尚のこと。

By カマタアキヨシ "かまたあきよし" (仙台市) - レビューをすべて見る


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