08/09/22 15:00:49 CxP/3dYv0
その後、じいちゃんがちょっと状態が安定したと聞いて、おれと嫁はいったん僻地に帰ることにした。
その時にはもう、蚊取り線香の匂いの事など、おれも嫁も忘れていて、他愛もない話をしながら、帰宅した。
その次の日の朝、おれが起きると、嫁が目を真っ赤に泣き腫らして、じいちゃんが亡くなったことを教えてくれた。
「きのうの12時**分に亡くなったって」とのことだったが、その15分ぐらい前に不思議な体験をしたらしい。
おれは疲れて寝てしまって、嫁だけが起きていたんだが、じいちゃんが死ぬ15分前ぐらいの時間に、せき込むほどの蚊取り線香の匂いがしたということなんだ。
最初、バッグや服にいおいが移ったかと思って、匂いをかいでみたんだが、そんなことはなかった。
そのあとも、数分蚊取り線香のにおいがしていたらしいんだが、突然スッとにおいがしなくなったらしい。