08/09/21 03:17:19 G0lBhYvz0
8歳ぐらいのときに体験した話。
俺の住んでいた近所に市営住宅があったんだけど、そこは
なぜかエレベータに二階のボタンが無かった。
なのに二階は存在していて外から窓越しに二階を眺めると
気の天井が目に入ったのを覚えている。
なんというか、子供ながらに気味が悪いと感じたし、寒気
がした。
その二階へは階段からも行けないようになっており、階段
の途中で二階へ通じる扉もなかった。
その住宅に住んでいた友達Aは「あそこにはルンペンがいる
らしいぞ!」って冗談で言いながら笑ってた。
ある日、そろばん教室の帰りで夕方6時ごろだったと思う。
例の市営住宅は帰り道なんだけど、前を通るときに誰かに
呼ばれた気がした。立ち止まって市営住宅に目をやると、
二階の窓が目に付いた。
中では白い人影が右へ左へと行ったり来たりしていた。
するとたまたまそこをクラスの友達Bのおばちゃんが通りが
かったので「おばちゃん、あそこに誰かおるで」って呼び
止めた。おばちゃんは「ええ?誰もおらんよ?」って俺が
指差したほうを見ている。
俺は少しイライラして「ほら!あそこにおるって!白い人影
が動いてるやん。よく見て!」と強い口調で言った。
おばちゃんは困った顔をして「ああ、ほんまやねえ。誰やろ
ねえ」と嘘を言いながらそそくさと帰っていった。
だって本当に見えていたらもっと凝視するはずだ。
その後も俺は白い影を見ていると、影はピタッと止まって手
招きみたいな動作をし始めた。