08/07/30 14:25:07 961cSlrt0
お待たせしました。
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C小学校に入学した私は、親の離婚で2年生で引っ越しとなりました。
父はそれなりに社会的地位もある人でしたから、離婚は難しい様でした。
引っ越しするまでの日々、家族は辛い日々でした。
その辛い生活の中で、不思議だと思う事が度々ありました。
真夜中、知らない声で起こされました。
「●★■!●★■!●★■!」私は眠くて無視しました。
「早く!!」と怒鳴られました。ビクッ。と目が覚めて周りを見ても怒鳴った人は居ません。
父が高いびきです。でも母がいません。
ムワンッとあの感じが、背中を押す様に催促します。
私は、周りの空気が騒がしく感じられて、リビングに向かいました。
豆電球の中、身支度をしている母がいました。
母は焦った顔で「どうしたの??早く寝なさい。」と言います。
私は寝ぼけたフリをして「トイレ」と言いました。
トイレに入り、気を納めました。この真夜中に化粧済みの母は明らかにおかしいです。
絶対に離れてはいけない。と私は考えてもいない言葉が頭に浮かびました。
何度も寝なさい、寝なさい。とキツく、優しく言われても私は母から離れる事は出来ませんでした。
根負けした母が一緒に床につきました。
朝、年のは慣れた兄達は母がいる事に驚いた様でした。
2回程、同じような事が起こりました。
私は母が居なくなる怖さで、学校からは走って帰ってきては母の存在を確かめていました。
この頃から、私は小学校に遅刻する様になりました。