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【MH】欧州でモンハン販売差し止め訴訟起こる「モンハンは夫のゲームのパクリ」
「モンハン」大ピンチ!? 欧州知財裁に「知的財産の侵害」で販売差し止め・賠償請求が申請される(2009/08/29 20:00)
29日、欧州知的財産管理裁判所(EUCCOIP)にカプコンから発売され、全世界でシリーズ累計1200万本を売り
上げている人気ゲームソフトシリーズ「モンスターハンター」に対する、知的財産権の侵害に基づく販売の差し
止めと、経済的損失への賠償を求める訴えがなされ、即日受理されました。
訴えを起こしたのはオランダ在住のSylvia Poldervaartさん(52)。訴えによれば、「モンハン」シリーズは
原告の夫で、4年前に他界したRamonさんが製作、販売していたゲームソフトに内容が極めて酷似しており、欧州
では死後50年間は保護下にある知的財産権を侵害しているとのことです。
訴えの元となっているゲームは、Ramonさんが生前に経営していた個人ソフトハウス「Aivlys」社から1983年
にComodole64用に発売された「Dragon Hunt」というゲームです。オランダや西ドイツなどで6000本ほど売り上
げたゲームで、訴えによれば「ギルドで依頼を受ける」「槍や大砲などで竜を倒す」「鉱山やアイテムの売買で
金を稼ぐ」などの「Dragon Hunt」独自のアイデアを「モンハン」によって侵害されており、ソフトウェアの売
り上げが阻害されたため、経済的損失をこうむったことの賠償、および「モンハン」の販売差し止めを求めてい
ます。
知的財産権の侵害に関するゲーム関係の裁判といえば、1992年にアメリカで起こったJohn Coyle氏が任天堂や
セガなどを相手取った一件が思い出されます。氏が特許をとっていた「低周波音声信号を使ったカラー画像表示
技術」が、ファミコン等の家庭用ゲーム機によって侵害されているという訴えで、セガはこれに敗訴して57億円
という巨額の賠償金を支払う羽目になったのですが、今回のオランダの一件はどうなるでしょうか?もっとも、
EUCCOIPの管理する裁判は陪審員制ではないので、単純比較はできないんですけどね。
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