10/06/20 15:08:13
米メキシコ湾沖の原油流出問題で、採掘権を持つ英エネルギー大手BPのトニー・ヘイワード
最高経営責任者(CEO)が、17日の米下院公聴会で証言した翌日に英南部沖で開催された
ヨットレースを訪れていたことが19日までに明らかになり、さらなる非難が巻き起こっている。
BPは前日、事故後対応に関する日々の監督責任を英国人であるヘイワードCEOから、米国人の
同社マネージメント・ディレクター、ボブ・ダドリー氏に移す方針と発表したばかりで、原油
流出が今も止まっていない中、同CEOの姿勢に新たな批判が向けられている。
ヘイワードCEOは息子と一緒に、英南部ワイト島で資産運用大手JPモルガン・アセット・
マネジメントが主催したヨット数百隻が参加する大会を訪れ、自分が所有する27万ドル
(約2400万円)相当のヨット「ボブ(Bob)」号に乗船しているところを撮影された。
BPではヘイワードCEOを擁護する対応に追われている。同社広報担当のジョン・カレー氏は
AFPの取材に対し「どこにいるときでも、彼は社内で起こっていることに関して常に把握して
いる」と弁明した。ロバート・ワイン広報担当も、ヘイワード氏が休みをとったのは油田爆発
以後初めてだと弁護した。
しかし事故で流出した原油によって、自然の聖域だったメキシコ湾岸はいまや著しく汚染され、
野生の動植物は壊滅し、湾岸の水産業にも大打撃を与えている中、ヘイワードCEOはヨット大会の
前日、米下院エネルギー・商業委員会小委員会で、原油噴出の原因について説明できず、米議員
たちから厳しい追及を受けた。
英国の環境保護団体などはヨット大会に参加したヘイワード氏の判断を強く批判している。
グリーンピースのチャーリー・クロニック氏は、ヘイワード氏の行動は「侮辱的」で「傷口に
塩を塗るような行為」に等しいと憤怒する。
ホワイトハウスのラーム・エマニュエル大統領首席補佐官は20日放映予定のABCテレビの
インタビューで、最近のヘイワードCEOの失言を引用し、「トニー・ヘイワードに言わせれば、
彼自身は普段の生活を取り戻したってことだろう。結論としてひとつ確実に言えるのは、
トニー・ヘイワードの第2の人生に広報コンサルティングはありえないということだ」と皮肉
まじりに苦言を呈した。
AFP通信(20日13:02)
URLリンク(www.afpbb.com)
トニー・ヘイワード氏(AFP via Yahoo NEWS)
URLリンク(d.yimg.com)
関連スレッド
【米英】原油流出のBP、被害補償で・8兆円拠出に合意[10/06/17]
スレリンク(news5plus板)
【英国】原油流出事故のBP会長、「小さい人たち」と発言 反感買って謝罪[10/06/17]
スレリンク(news5plus板)
【アメリカ】石油流出の英BPトップは史上最悪の失言男 「メキシコ湾は広いから影響は微々たるもの」[6/3]
スレリンク(news5plus板)
等多数