【アメリカ】石油流出の英BPトップは史上最悪の失言男 「メキシコ湾は広いから影響は微々たるもの」[6/3]at NEWS5PLUS
【アメリカ】石油流出の英BPトップは史上最悪の失言男 「メキシコ湾は広いから影響は微々たるもの」[6/3] - 暇つぶし2ch1:月曜の朝φ ★
10/06/04 22:25:44
 企業が世間の非難を浴びているときに、会社のトップが不適切な発言をして
火に油を注ぐケースは、昔から枚挙に暇がない。投資銀行大手ゴールドマン・
サックスのロイド・ブランクファイン会長は昨年、同社が金融危機の一因になっ
たことについて問い質され、自分たちは「神の仕事」をしていたと発言してひん
しゅくを買った。

 もっとも、メキシコ湾で原油流出事故を起こした英石油メジャー、BPのトニー・
ヘイワード最高経営責任者(CEO)の失言癖に比べれば、ブランクファインの発
言すらかわいく見える。

 4月20日に発生した原油流出事故では、作業員11人が死亡。メキシコ湾は錆び
色の原油で覆われ、一帯の生態系と沿岸部の経済は壊滅的な打撃を受けている。

 BPは当初、石油の流出は日に1000?5000バレルと見積もっていたが、実際
には1万2000?1万9000バレルに達するとみられる。流出量はすでにアメリカ
史上最大。流出を早期に止める方策もなさそうな状況を前にすると、1989年に
アラスカで発生した原油タンカー、エクソン・バルティーズ号の原油流出事故も
小さく見える。

 ヘイワードの問題発言を振り返ってみよう。

■4月29日 ニューヨーク・タイムズの報道によれば、苛立ったヘイワードはロン
ドン本社の自室で幹部らに向かい、「一体、どうして我々がこんな目に合うんだ」
と発言した(あなたの会社が過去3年間に760件もの安全規定違反を犯してい
たからでは? ちなみに、エクソンモービル社の違反は1件のみ)

■5月14日 英ガーディアン紙に対し、「メキシコ湾は広大だ。海全体の水の量
に比べれば、流出した石油と分散剤の量など微々たるものだ」と弁明した。

■5月18日 スカイ・ニュースの番組に出演し、「この災害の環境への影響はお
そらく非常に小さいだろう」と発言。環境被害は甚大で、全容は今も計り知れな
いと考える多くの科学者にとっては驚愕のコメントだ。

■5月30日 楽観的な態度を改め、同情を買う作戦に転じるつもりでトゥデイ・
ショーに出演し、「私は誰よりも終結を望んでいる。自分の生活を取り戻したい」
と言ってしまった(後に謝罪)。

■5月31日 部分的に溶解した原油が海中を浮遊する様子を多くの科学者が
目撃しているが、ヘイワードは生態系を脅かす汚染物質の存在を否定。「汚染
物質などない」と反論した。

■6月1日 原油の除去作業に当たる作業員がガスを吸い込んで吐き気や頭
痛、呼吸困難を訴えたのに対し、流出した原油のせいではないとの持論を展開。
ヤフー・ニュースによれば、作業員9人が体調を壊したことに対し、ヘイワードは
CNNに「明らかに食中毒も大きな問題である」と話したという。

 もっとも、手ごわい証拠を目の当たりにして、なんとか自社に都合のいい解釈
を広めようと画策するのは、ヘイワードだけではない。BPのマネジング・ディレ
クターであるボブ・ダドリーは5月30日、NBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」
に出演し、「トニーの仕事ぶりは見事だ」と語った。

 この発言、ハリケーン・カトリーナがメキシコ湾沿岸を襲ったときのジョージ・
W・ブッシュの言葉にそっくりだ。ブッシュは、対策の遅れを批判されていた米
連邦緊急事態管理庁(FEMA)長官のマイケル・ブラウンのことを、「すばらし
い仕事ぶりだ」と褒め称え、激しい反発を買った。
URLリンク(newsweekjapan.jp)
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