10/05/27 15:11:14
ソース・画像は
URLリンク(www.afpbb.com)
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南アフリカのタウンシップ(旧黒人居住区)、カエリチャ(Khayelitsha)。
粗末な家が建てこみ、未舗装の道路はほこりだらけだ。
トタン板を張った木造の建物に「南アで一番小さなホテル」という看板が出ている。
ケープタウン(Cape Town)の海沿いに立ち並ぶ5つ星ホテルとは随分違うが、6つの寝室がある
この小さなゲストハウス「ビッキーズ・ビー・アンド・ビー(Vicky's B'nB)」は、
2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)が開幕する6月11日からの2週間は予約で
いっぱいだという。宿泊料金は1泊1人当たり300ランド(約3400円)だ。
「ビッキーズ~」のオーナー、ビッキー・トズィニ(Vicky Ntozini)さん(37)は幸運な方だといえる。
宿泊施設不足の懸念さえあったが、W杯開幕が近づくにつれ、中心地から離れた宿泊施設では
客室が埋まらない恐れが出てきたからだ。
会計コンサルティング会社、グラント・ソーントン(Grant Thornton)は前月、
6月11日から7月11日までの大会期間中に南アを訪問する外国人数を、
2年前に予測した48万3000人から40万人未満に下方修正した。
■ネット販売は好調だが・・・開催地間の格差も
前月には、国際サッカー連盟(FIFA)のホスピタリティー事業(宿泊、グッズ販売、観光など)の
独占権を持っているスイスのマッチ・ホスピタリティ(Match Hospitality)が、
確保していたホテルの部屋を半分に減らしたと報じられた。
開幕直前になっても埋まらない部屋を処分したとみられる。
Federated Hospitality Association of South Africa(南アフリカホスピタリティ団体連合、
FEDHASA)のブレット・ドゥンガン(Brett Dungan)最高経営責任者(CEO)は、
「業界にとって残念なことだが、事前に考えていた状況とは大きく異なる。だがまだ
終わったわけではない。販売に最後の追い込みをかける」と話す。
宿泊予約が伸び悩んだ理由として、世界的な景気後退、高額な観戦チケットや宿泊料金、
アイスランドの火山の噴火に加えて、犯罪に対する懸念、使いにくい予約システム、
南アフリカが遠いことなどが挙げられている。
マッチ・ホスピタリティは公表していないが、報道によると同社は180万泊分のベッドを確保していた。
宿泊料金を平均的なサッカーファンに手が届かない水準に設定したとの批判は、ホテルチェーンと
協力して料金の引き下げに取り組んでいるとかわした。
同社の宿泊予約部門は、開幕戦と決勝戦が行われるヨハネスブルク(Johannesburg)や交通が便利な
開催地の人気は高く、ウェブサイト「FIFA.com」からの予約も好調だとしているが、
「ネット以外の販売経路には、期待に達しなかったものもある」という。
-続きます-