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ギリシャの銀行株が急落、預金流出や国債スプレッドへの懸念で
4月8日(ブルームバーグ):
8日のアテネ株式市場では、ギリシャ国立銀行などギリシャの銀行株が3日続落。
銀行システムからの預金流出やギリシャのソブリン債のスプレッドが過去最大に拡大したのを受け、
銀行の流動性に懸念が強まった。
国内銀行最大手のギリシャ国立銀行は7.3%安の12.75ユーロ。
同2位のEFGユーロバンク・エルガシアスは8.1%安の5.70ユーロ。
アルファ銀行は7.4%安の6.11ユーロ。
ギリシャ債券相場は8日下落し、利回りのドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)はユーロ導入以来最大を記録した。
欧州最大の債務国であるギリシャの救済計画が破たんするとの憶測が広がった上、
銀行システムからの預金流出でギリシャの金融機関は流動性を確保するために、
欧州中央銀行(ECB)やギリシャ政府の景気刺激策に依存度を高めざるを得なくなると懸念されている。
JPモルガン・チェースの欧州担当チーフエコノミスト、デービッ ド・マッキー氏の8日付のリポートによると、
ギリシャの国内銀行の預金は過去2カ月で3.6%減と、2カ月間としては2002年2月以来最大の落ち込みだった。
同氏は預金流出について、将来の増税を回避したい居住者による国外への資金移動や、
高利回りの国債購入の表れである公算が大きいが、銀行の支払い能力に関する懸念の増大を映す動きで
ある可能性もあると分析した。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)