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極秘リビア説得工作が奏功…クロマグロ禁輸否決
予想外の日本圧勝の裏には、途上国を中心に欧米主導の禁輸案への反発の
うねりと、日本政府の周到な準備があった。
◆極秘訪問
否決の流れを作ったのはリビアだった。18日の第1委員会では、
リビアの代表が同国の最高指導者カダフィ氏ばりに、「(マグロの国際取引
禁止は)先進国による陰謀だ!」と声高に主張し、途上国の反欧米の心情に
訴えた。さらに、議論の打ち切りと即時採決を提案し、急転直下、否決へと
つながった。
実は今年2月末、水産庁の宮原正典審議官が極秘裏にリビアを訪問し、
締約国会議でのクロマグロ禁輸反対に支持を求めていた。日本の説得工作で、
当初関心が低かったリビアから、最終的には「日本支持」の言質を引き出す
のに成功した。