10/02/22 22:08:45
児童などに対するカトリック神父らの性的虐待を巡り、ローマ法王ベネディクト16世の対応の甘さが
批判を浴びている。「憎むべき罪」と非難しながらも、告訴といった司法介入などの具体的な措置に踏
み込まないためだ。
バチカンでは今月15~16日にかけ、法王とアイルランドの司教24人が特別会合を開いた。アイル
ランド政府の調査委員会が昨年11月、国内の神父による児童などへの性的虐待を詳報したのを受けた
集まりだった。
報告によると、74年から04年に320人が教会付属の学校などで性的虐待を受け、教会はそれを黙認
してきたという。
会合後、法王は広報官を通じ「教会による指導、信頼を揺るがす重大な危機」「神に背く重罪であり人類
の威厳を傷つけた」と声明を発表したが、司教の免職や司法当局への報告には触れなかった。
カトリック神父らによる児童などに対する性的虐待は02年に米国で大問題となり、その後も各地で明らか
になった。今年1月にはドイツで、3神父がベルリンのイエズス会系高校で70~80年代にかけて多数の
生徒に性的虐待を加えていた事実が暴露された。
法王は一連の問題を軽視はしていないが、個々の罪を問うのではなく、性的虐待が広がる原因の探求に着目
していると、カトリック・ニュース・サービスは伝える。
ソース:毎日新聞 URLリンク(mainichi.jp)
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