10/02/18 21:23:49
テロリストの識別を目的にした指紋や顔写真による入国時の生体認証を「要人」として
免除されたイラン人の男が入国直後に失跡し、今年１月に出入国管理法違反（不法在留）
の疑いで兵庫県警に逮捕されていたことがわかった。外務省は「聞いたことがないケース」
として、イラン大使館に再発防止を要請した。
県警によると、男は貿易商トラビ・ホセイン容疑者（31）。昨年5月、日本商工会議所の
招きで事業セミナーに出席するため、イラン商工鉱業会議所の一行21人と来日後、行方
不明になった。
県警は今年1月、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕した別のイラン人宅の捜索でホセイン
容疑者を見つけ、出入国管理法違反（不法在留）の疑いで逮捕。その後、合成麻薬
MDMAを所持した麻薬取締法違反容疑で再逮捕した。
法務省入国管理局によると、生体認証制度は2007年11月に始まり、これまで1552人が
要注意人物リストとの照合などで入国を拒否された。外国の要人など外交上の配慮を必要
とする人物などは事前に申請すれば免除される。
ホセイン容疑者は真正旅券で来日するなど、生体認証で入国を拒否される理由はなかった
という。県警は、要人の立場を使った理由や不法滞在を続けた目的を調べている。
朝日新聞（18日）
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