10/02/13 22:30:12
★仏サハラ核実験で機密文書
フランスが、50年前の13日、北アフリカのアルジェリアで始めた一連の核実験の中で、
兵士を爆心地に進ませて、放射能の人体への影響を調べていたことなど実験の詳細が、
NHKが入手した機密文書で明らかになりました。
フランスは1960年2月13日、当時、フランス領だったアルジェリアのサハラ砂漠で
初めての核実験を実施し、その後6年間で、あわせて17回の実験を行いました。こうした
核実験についての機密情報は、ほとんど開示されてきませんでしたが、NHKはこのほど、
当時の国防当局が作成したとみられる実験の詳細をまとめた機密文書を入手しました。
文書には、1961年の実験で、放射能の人体への影響などを調べるために、核爆発の直後
から3時間にわたり、フランス軍の歩兵部隊を爆心地にむかって進ませていたことが記されて
います。
また、13回の地下核実験のうち、12回の実験で放射性物質が大気中に漏れ出していたことも
明らかにしています。これについて、フランス国防省は「機密文書についてはコメントできない」
と話しています。核実験の実態をめぐっては、アメリカやイギリスは多くの情報を公開し、
被害者への補償も行ってきましたが、フランス政府は一切、補償を認めてきませんでした。
フランス放射線情報研究所のデボルド所長は、「50年がたつ今、政府は、放射能汚染の実態調査
などを行い被害者を救済すべきだ」と話しています。
ソース:NHK
URLリンク(www3.nhk.or.jp)