10/02/10 23:21:56
★地下鉄の新しい名称は人種差別的? 米アトランタの市民団体が抗議。
米ジョージア州アトランタ市の公共交通局「マルタ(Metropolitan Atlanta Rapid
Transit Authority)」は、地下鉄とバスを運営する機関。その地下鉄路線が昨年10月に
名前を改めたのですが、その新名称がいま、論議を呼んでいます。
地元ニュースサイトAJC.comによると、4つの地下鉄線の名称をもっとシンプルな呼び名に
しようと考えた交通局は、新名称をそれぞれ「レッド・ライン」(旧名:ノース・サウス線)、
「ブルー・ライン」(同:イースト・ウェスト線)、「グリーン・ライン」(プロクター・クリーク線)、
「イエロー・ライン」(ノースイースト・サウス線)に変更しました。
しかし、この「イエロー・ライン」が通過するアトランタ東北部のドラヴィル地区は、東洋系の移民が
多く住んでいる場所。それにも関わらず、「人種差別的でネガティブな意味合いを含む『イエロー』という
名前の地下鉄が走るのは、いかがなものか」と、同地区東洋人団体の代表を務めるジョン・パク氏は訴えています。
パク氏は交通局CEOのビバリー・スコット氏との会談を予定しており、その場で名称の再考を要請するそうです。
実はこの新名称を決定する際、交通局の内部でも疑問視する声が上がっていました。同局で以前働いていた
日系人のジョン・ヤスタケ氏は、昨年9月に出席した会議で、この「イエロー・ライン」のアイデアを知り
「大きなショックを受けた」と語っています。
ヤスタケ氏は「イエロー」がどのような言葉として使われてきたのか、という歴史的背景を挙げて反対意見を
述べましたが、ほかの社員の反応はイマイチ。そこで後日、会議には出席していなかったスコットCEOに意見書を
提出して抗議しましたが、CEOの最終決定は「新名称は予定通り『イエロー・ライン』で進める」というもので、
名称が覆ることはありませんでした。
「アフリカ系アメリカ人の多いウエスト・エンド地区を通る線に『ブラック・ライン』と名付けるのと
同様に失礼なこと」と語るヤスタケ氏は、アトランタ周辺に住む20万人を超えるアジア系住民のためにも、
交通局に対応を働きかけていくそうです。
ソース:ナリナリドットコム
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