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イタリアのルネサンス期を代表する芸術家として知られるレオナルド・ダビンチに関する数々の
謎を解こうと、イタリアの科学者グループが2月初めにも、フランス政府に対して、フランスの墓
地に葬られているダビンチの遺体を検分し、DNA検査や放射性炭素年代測定などの実施
を要請することが分かった。AP通信が29日、ローマ発で報じた。
レオナルド・ダビンチは分かっているだけで、絵画、彫刻、建築、土木、人体、その他の科学
技術に通じ、極めて広い分野に多くの業績を残している。特に、「最後の晩餐」や「モナ・リザ
」などの精巧な絵画はルネサンス最盛期を代表する作品であるほか、飛行機のアイデアなど
の膨大な手稿(ノート)も残している。
だが、これほど多くの研究や芸術的な業績を一人で成し遂げられるかが疑問視されるなど、
ダビンチについては謎が多い。
これまで取りざたされた謎のなかで、よく知られているのは、「モナリザ」はダビンチの自画像を
もとに描かれたのではないかというもの。
また、ダビンチは1452年生まれで、1519年に死亡したというのが定説だが、「実はダビンチ
は女性だった」とか、「本物のダビンチは少年のころに死んでおり、残されているダビンチの自画
像は別人」、「フランスの墓地に埋葬されているダビンチの遺体はにせ物」など、さまざまな疑問
が提示されている。
これらの謎を解くのに最も簡単なのは、墓地に眠る遺体を掘り出して、その頭蓋骨から顔の
輪郭や表情を再現させること。また、残された骨をDNA鑑定して、ある絵画の絵の具の中
のダビンチの親指あとから検出されたDNAと比較するほか、放射性炭素測定で骨の年代を
特定する―などの方法が検討されている。
しかし、イタリアの科学者グループがフランス政府に遺体の検査を要請したとしても、法律上
の規制から、許可をえるまでに多くの手続きが必要で時間がかかるほか、検査そのものが却
下される可能性もあるという。
さらに、フランスの研究者の中には、「墓地に埋葬されているダビンチの骨はにせ物」という説に
強く反発する者や、イタリア側の要求そのものに強い拒否感を抱いている者も多いとあって、
ダビンチの遺体検査そのものが実現かどうかは未知数だ。
■ソース
MSN産経ニュース( URLリンク(sankei.jp.msn.com) )[2010.1.29 13:30]
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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