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街角のごみ集積所に設置されたコンテナがある日突然、きれいな壁紙に覆われた。風変わりな光景が
道行く人々の足を止める。米国出身の芸術家、C・フィンリーさん(34)が、環境問題への関心を
高めようと始めたプロジェクトだ。
「消費や都市のごみ問題を、人々に改めて見つめ直してもらいたい。それが私の願いです」
フィンリーさんはCNNへの電子メールで、そう語っている。「1枚ずつ手作りされた上品で繊細な
シルクスクリーンの壁紙で、ごみ集積箱の野蛮なイメージを一変させる」という、意外性を狙った。
「ごみ箱から街を変えていこう、住民には街を美しく保つ責任があると、たくさんの人に呼び掛け
たいのです」
フィンリーさんはミズーリ州出身。現在はローマを拠点に芸術活動を続けている。プロジェクトを
思い立ったのは、ロサンゼルスの港で貨物コンテナを使った作品に取り組んでいる時だった。
「無味乾燥な金属製のコンテナに、バロック調の模様を張り付けたらどうなるか。そう考えたのが
始まりでした」
壁紙に絵を描いたり、コラージュの材料に使ったりしたことはあったが、これをごみ集積所に活用
してみたらどうだろう。見苦しいからと、人々が意識的に目をそむける場所を、美しく塗り替えて
みたい―。フィンリーさんは知り合いの写真家らから譲り受けた壁紙の切れ端で、まずローマの
自宅近くにある集積箱を飾った。ニューヨークでは、市長ら著名人の邸宅前に置かれた集積箱にも、
許可を得て壁紙を張りたいと考えている。さらに今年1年かけて欧州各地の主要都市を回り、同様の
試みを続ける計画だという。
「このプロジェクトはいわば、礼儀正しい落書きアート」と語るフィンリーさん。周囲からは
これまでのところ、「愛にあふれた」反響が寄せられているという。
CNN(25日21:24)
URLリンク(www.cnn.co.jp)
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