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◇フライドポテトが熱すぎてやけど、少女の父親がファストフードに激怒。
世界規模に展開するファストフード・チェーンには、同じブランドでも国ごと、地域ごとに
異なるメニューが存在しています。例えばカナダのファストフードに多いのが「プーティン」という
メニュー。これはフライドポテトに、粒状チーズ、グレービーソースをかけたもので、
熱々を食べるのが美味しいと言われています。
でもこの「プーティン」が引き金となり、当のカナダ国内で問題が起きてしまいました。
事の発端は、オンタリオ州のアクトンという町で起こった出来事。ある日、
ケンディル・ラーキンさん(15)は近所のケンタッキー・フライドチキンに立ち寄り、
この「プーティン」を注文。さてテーブルに座って食べようとした矢先、
持病のてんかんを起こしてしまったのです。
意識の無くなったケンディルさんは、目の前の「プーティン」に倒れ込みました。
店内にいた人々がすぐに駆け寄って彼女の上体を起こしたものの、揚げたての
フライドポテトと熱々のソースに触れた彼女のあごと首は、真っ赤になってしまったのです。
病院に運ばれたケンディルさんは、強い痛みをともない、完治までに
10日程度はかかるやけど「浅達性II度熱傷」と診断されました。
顔に水ぶくれのできたケンディルさんの姿に心を痛めた父親のリーさんは、
ケンタッキー・フライドチキンに激怒。「娘がやけどをしたのは、熱過ぎた
プーティンのせい」として、ケンタッキー・フライドチキンに苦情を寄せました。
「提供する食べ物がやけどするほど熱いということを、きちんと表示するべきだった」と、
同店の責任を問うているのです。ちなみにリーさんは、損害賠償を求めて裁判に
持ち込む気はなく、純粋に謝罪の言葉と、今後の警告表示を求めています。
対してケンタッキー・フライドチキン側は、客が店内でケガをしてしまったことを
残念に思っている、としながらも次の声明文を発表しています。
「同店のグレービーソースは衛生上に必要であると政府が定めている、
60度から73度の間に保たれており、問題性はない」
カナダの複数の地元メディアがこの話題を取り上げていますが、その中のひとつ、
ニュースサイトのCNEWSには読者から多くのコメントが寄せられています。
「少女が発作で倒れ、道に倒れてケガをしたら、コンクリートの地面が悪いと言うのか」
「裁判を手伝う歪んだ弁護士を探して時間を無駄にするくらいなら、娘さんの回復を
助けることに時間を使ってください」などなど、ほとんどが「ケンタッキーは悪くない」
というものです。
また、同サイトでは「提供される食べ物によって火傷をしたら、レストランに
責任があると思いますか?」とのアンケートを実施。その結果は「YES」が13%、
「NO」が 45%、「It depends(場合による)」が28%、「Buyer beware(買い手が注意)」
が14%となっています。
ソース(ナリナリドットコム)URLリンク(www.narinari.com)