10/01/18 12:22:35
◇略奪で荒れるハイチの首都、大地震で刑務所も崩壊
【1月18日 AFP】12日(日本時間13日)の大地震で壊滅状態に陥っているハイチの首都
ポルトープランス(Port-au-Prince)で16日、市街の商店から略奪する者たちを散らそうと、
警官は空砲を撃った―数秒後、血眼の群衆は再び略奪を始めた。
震災後のポルトープランスで、ハイチ政府が崩壊しきってはいないことを示す貴重な
しるしのひとつが制服警官の存在だろうが、かれらは食糧と飲料水を必死で探
す市民が怒り、略奪を始めても、銃撃はしないよう命じられている。
マグニチュード(M)7.0の大地震で倒壊した店舗のがれき、役所関係の施設や事務所、
壊れた住宅に、略奪者たちはくまなくたかっている。食べ物でなくても壊れていなければ、
闇市場で売れそうだからと持ち去る。廃墟に立ち入るのは危険だという警告などお構いなしだ。
ある警官は「みんな、持って行ける物はなんでも持ち去っている。自分に必要かどうかなんて
二の次だ。狂ってる。われわれは略奪者に発砲しないよう命じられている。空砲しか撃てないが
そんなものは効き目がない」と語る。
別の警官は「市民の多くが武装している。刑務所もみんな壊れてしまったから、
犯罪者もすべて逃走し、そのへんをうろうろしている。ついさっきもかれらにブラジルの
救援チームが撃たれたばかりだ」と緊張した面持ちだ。いまや首都の中心部を
支配しているのはカオスだ。
外国の救援隊は国連(UN)部隊の警護なしでは活動中の安全さえ保証されない。
コスタリカの救援隊は「この地域に最初に乗り込んだが、こんな状況なので、
自分たち用の警護部隊も同行させた」と説明してくれた。
日用品や食料品店の店主たちは「商品の70%は盗まれた」、「生きているだけまし。
泥棒だらけなのに、警察も守ってくれない」と口々に訴える。
空き家だと見込んで半壊した住宅に侵入した略奪者が、がれきに暮らす
家族と鉢合わせる例も多い。そうした家族も自衛のために武装している。
16日には首都の随所で、遺体の焼却場面を目にするようになった。
比較的被害が小さかった首都圏外に向かう者たちも出てき始めた。
トラックで通りかかったスペインの救援隊に向かって「死んだ人は
腐らせておけばいいから、生きてる人間の面倒を見てよ。
食べ物をちょうだいよ」と叫んだ女性がいた。
ソース(AFP)URLリンク(www.afpbb.com)
関連スレ
【ハイチ大地震】ハイチ人に土地無償提供へ セネガル大統領が表明[01/17]
スレリンク(news5plus板)
【ハイチ大地震】懸命の捜索続くも「限界」72時間経過 米国務長官ら現地入り[10/01/17]
スレリンク(news5plus板)
【ハイチ大地震】各国からの救助犬チームが活躍 初の実戦で生存者救出の例も[01/16]
スレリンク(news5plus板)
【ハイチ大地震】キューバ、ハイチ支援で米と協調、被災者輸送機の領空通過認める 空輸時間約90分間短縮[100117]
スレリンク(news5plus板)
【ハイチ大地震】首都ポルトープランスでは30万人が路上避難生活 救援物資と避難先の確保が急務[01/17]
スレリンク(news5plus板)
他多数