10/01/12 18:11:02
◇独外相:13日に来日 「国際秩序の新構築」発信へ
【ベルリン小谷守彦】ドイツのウェスターウェレ副首相兼外相が13~16日、
中国と日本を初訪問する。外相は昨年10月の就任以来、「国際秩序の新構築」を掲げ、
対米重視に偏らない多国間関係の強化に努めている。日本にもこうした新方針を発信し、
アフガニスタン支援やイラン核問題などで連携を求める見通しだ。
外相は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟と連立を組む自民党の党首。
同党出身の外相は70~80年代、冷戦崩壊につながる東方外交を推し進めた
伝統がある。ウェスターウェレ外相もこれに倣い「国際外交の転換点となった
9・11(米同時多発テロ)からの解放」を掲げ、軍事偏重の
対テロ作戦の見直しを訴えている。
ウェスターウェレ外相は、米国が求めるアフガン増派に慎重姿勢をとる一方、
現地警察の強化などに重点を置いた民生支援の見直しを表明している。
イランの核問題では制裁強化を選択肢としつつも、米仏のような
強硬論にはやや距離を置く。
また、メルケル政権は自民党の要望で連立協定に「核のない世界」の推進を
盛り込んでおり、今後、国連などの核軍縮交渉で日本と共同歩調をとることになりそうだ。
ソース(毎日新聞)URLリンク(mainichi.jp)