10/01/10 17:11:34
宝くじを買う人なら、誰しも大金を手に入れて“バラ色の生活”を送りたいと願うもの。もちろん、
当選すれば素晴らしい出来事に違いないが、当選金の額が大きく、生活に大きな変化を及ぼす人ほど、
“バラ色の生活”を手に入れるのは難しいことなのかもしれない。
1997年、英国で17歳にして190万ポンド(約2億8,000万円)をロトくじで当てた男性がいた。歓喜の
瞬間を手に入れた彼は、学校や仕事を辞めて友だちと遊ぶ毎日。しかし、ほどなくして男性は最愛の
父を失い、ショックから家で1人閉じこもる生活を始め、先日、ひっそりと自宅で亡くなっていた
ところを親類に発見されたという。
29歳で亡くなったスチュアート・ドネリーさんは、1997年に英国のロトくじ「ナショナル・ロッタリー」
を購入し、人生の転機を迎えた。彼が5ポンド(約740円)を投じて買ったくじは、選んだ6つがすべて
的中する1等に当選。賞金2,500万ポンド(約37億円)が、当選した12人によって分けられ、ドネリーさんは
190万ポンドを獲得する。それまで病気がちの父とスコットランド・グラスゴー近郊の公営団地で暮らし、
学校で薬剤師の勉強をする傍ら、薬局でのアルバイトで得る週60ポンド(約8,900円)の収入で生活を
していたドネリーさん。「190万ポンドの小切手をもらうために向かう、バスの運賃さえも借りなければ
ならなかった」(英紙インディペンデントより)という生活は、大きく変わった。
当選後、すぐにドネリーさんは学校を中退しアルバイトも辞める。マスコミの注目を集め、自宅の周りには
金にたかろうとキャンプをする人まで現れたそうで、本人や家族は心休まる暇がなかったという。そんな
鬱憤を晴らすように「休暇には、友人を連れてタイへ旅行」(英紙デイリー・メールより)など、彼は
大盤振る舞いを始めた。昨年まで日本代表の中村俊輔選手(現エスパニョール)も在籍し、ファンだった
というセルティックをスタジアムで応援するためとあらば、2,000ポンド(約30万円)もする特別席の
チケットを購入。それまでの厳しかった生活が嘘のように、遊び方は贅沢になっていった。
その一方で、しっかり持ち合わせていたのが優しい一面。離婚して別に暮らす母と2人の兄弟のために
9万ポンド(約1,300万円)の家を、病気を患う父と自分のために16万9,000ポンド(約2,500万円)で豪華な
別荘を買った。さらに、遺伝子上の問題を抱えていた弟が治療を受けていた病院に、1万5,000ポンド
(約220万円)を寄付し、「ほかの親類にもお金を分けた」(インディペンデント紙より)という。財政的
にも身体的にも支えてもらい、常に息子を自慢していた父親だったが、1999年に不幸が訪れた。
>>2以下へ続く
Narinari.com(9日11:46)
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Daily Express(英語 8日)
DRINK AND DRUG DEATH OF £2M LOTTERY WINNER
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