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◇ペルー:フジモリ元大統領、禁固25年が確定 市民虐殺で
【メキシコ市・庭田学】1990年代にペルーで起きた市民虐殺事件をめぐり
殺人罪などに問われた元大統領、アルベルト・フジモリ被告(71)の上訴審で、
最高裁特別刑事法廷は3日、禁固25年の1審判決を支持することを決めたと発表した。
裁判は2審制で、これにより実刑が確定する。元大統領の政治生命はほぼ断たれたといえる。
秘密裏に左翼ゲリラ掃討を担当していた軍の暗殺組織「コリーナ部隊」が、
91年に8歳男児を含む住民15人を殺害したバリオスアルトス事件と、
92年に学生ら10人を誘拐・殺害したラカントゥタ事件などについて、
当時大統領だったフジモリ被告の罪が問われた。
フジモリ被告は「コリーナ部隊の作戦に関与していない」などとして無罪を主張。
しかし、1審判決は最高権力者である大統領が部隊を指揮した「間接主犯」と認定し、
有罪を言い渡した。同被告は他の事件でも有罪判決を受けているが、
ペルーでは最も重い刑期が適用され、禁固25年となる。
日系2世で90年に大統領に就任したフジモリ被告は、左翼ゲリラの鎮圧や
経済立て直しで成果をあげ、ペルーの功労者として依然、根強い人気がある。
一方、92年に憲法を大統領が自ら停止するなど、強権的な政治手法から
「独裁者」と批判されてきた。
側近の汚職を引き金に3期目就任直後の00年に失脚。日本に事実上逃亡してからも
大統領復帰を目指し05年11月にチリに渡ったが、拘束されてペルーに引き渡された。
既に4年余りの拘束生活を送っている。
一方、フジモリ派は11年の次期大統領選に元大統領の
長女ケイコ・フジモリ国会議員(34)を擁立する見通しだ。
地元ラジオ局RPP(電子版)によると、同派スポークスマンの
ラフォ国会議員は3日、「11年の選挙で我々が勝利することで、
この判決をペルー国民が認めないことになるだろう。
政治的勝利によってアルベルト・フジモリの名誉回復を目指す」と語った。
ソース(毎日新聞)URLリンク(mainichi.jp)
別ソース(YahooJapan 時事通信)URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)