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来年1月17日に迫ったウクライナ大統領選は、ロシアとの天然ガス価格問題で対立候補や国民の批判に
直面しているチモシェンコ首相が失速、親ロシアの地域党党首、ヤヌコビッチ氏が頭一つ抜け出した。
昨年の世界金融危機後、経済低迷が続くウクライナは、国際通貨基金(IMF)からの総額約164億ドル
(約1兆5千億円)の緊急融資が頼り。それが、11月に予定されていた第4回融資約38億ドルが差し止め
になった。IMFが融資の条件にしている「国内のガス料金値上げ」を実施していないのが理由だ。
ウクライナは今年1月、ロシアに強い圧力をかけられて、ロシアに支払う天然ガス価格の段階的な
値上げに応じた。2010年までに欧州市場と同価格に移行するというものだ。そのためには国内のガス
料金を値上げせざるを得ない状況に陥っている。
しかし、このロシアとの合意をまとめたのがチモシェンコ氏だったため、ヤヌコビッチ氏や現職の
ユーシェンコ大統領らは「ウクライナに不利な契約を結んだ」「内閣運営能力がない」と
「チモシェンコつぶし」を始めた。
公共料金の値上げは有権者の反発が強いうえ、天然ガス問題はウクライナとロシアの対立の象徴でも
あるだけに、チモシェンコ氏は値上げを選挙後に先延ばししたい意向だが、今年12月分のガス料金
約8億ドルのロシアへの支払い期限は来年1月11日で、窮地に立たされている。
ウクライナの研究機関「社会政治心理研究所」の12月下旬の調査では、ヤヌコビッチ氏の支持率は
約32%。チモシェンコ氏は約20%で両者の差はじりじりと開いている。
朝日新聞(30日07:29)
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チモシェンコ首相=ロイター
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