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★モン族４千人、タイからラオスに強制送還
【バンコク＝佐藤昌宏】タイ政府は２８日、北部ペチャブン県のキャンプで生活を
送っていたラオスの少数民族モン族約４０００人の強制送還を開始した。
タイ陸軍によると送還作業は２９日中に終了の見通し。国連や米国はこれまで、
ラオスに送還されれば迫害の恐れがあるとしてタイ政府に中止を強く呼びかけていた。
モン族はベトナム戦争中は米国に協力し、ラオスに共産主義政権が樹立された
１９７５年以降、多くが弾圧を逃れてタイに避難した。
今回の４０００人は、２００４～０５年にタイへ流入した。
難民認定を求めていたが、タイ政府は「経済難民」として扱い、国連難民高等弁務官
事務所（ＵＮＨＣＲ）の認定手続きを認めて来なかった。タイ、ラオス両政府は今年
１月、全員を年末までに送還することで合意していた。
送還作業は２８日早朝、陸軍など約５０００人が動員されて始まった。陸軍によると、
モン族側から特に抵抗などはなかったという。
（2009年12月29日10時49分 読売新聞）
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