09/12/23 19:08:20
◇イラン元大統領:「ハメネイ師はマフィアの中心」
【パリ福原直樹】フランス亡命中のイランの反体制派アボルハサン・バニサドル元大統領(76)が
20日、パリの自宅で毎日新聞の単独会見に応じた。保守強硬派アフマディネジャド大統領が
再選された6月の大統領選を機に、混乱が続くイラン情勢に触れて「全体主義的なイスラム体制は
イランの文化と相いれない。消える運命にある」と力説。混乱のきっかけになった「開票不正疑惑」を巡り
「(最高指導者の)ハメネイ師が不正を指揮した」と非難した。
1979年に王制を打倒して成立した革命体制についてバニサドル氏は「見せかけの司法・立法・行政は
存在するが、実態はその上部で、私が『マフィア』と呼ぶ複数の利権グループが支配する構造だ。
その中心がハメネイ師だ」と指摘。大統領選後の改革派中心の抗議運動に対し「
弾圧で沈黙させることができると考えており、自己変革の可能性はない」と言い切った。
◇次の革命は、以前よりたやすい
大統領選後、最大で100万人規模に膨れた抗議運動について、「目的は国民が権力を取り戻し、
民主主義を実現させることだ」と強調。国民は、宗教勢力の権力独占に至った革命後の経緯を
教訓として学んでおり、次の革命はよりたやすいとの認識を示した。
先の革命は、リベラルや左派などあらゆる勢力が結集した国民的決起だったが、
宗教勢力が他勢力を排除してイスラム体制を構築したとされている。
イラン当局は今も抗議運動に対して革命防衛隊傘下の民兵組織バシジを大量動員して「弾圧」を続けている。
バニサドル氏は「先日、あるバシジが『弾圧するよう上司から押しつけられた』と告白しており、体制側の
弾圧装置にほころびの兆しがある」と指摘した。
一方、イランへの国際社会の関与のあり方については「中立を保ってほしい。経済制裁や
軍事攻撃をちらつかせながら介入すれば、助かるのは体制側だ」と述べた。国際社会の圧力を受けて、
体制が民族主義に訴えて求心力を取り戻し、抗議運動への弾圧強化にも結び付きかねないと
懸念しているとみられる。
◇原爆作製技術はまだない
バニサドル元大統領はインタビューで「イラン・イスラム体制は原爆の獲得を目指している」との認識を示した。
体制は『宗教的に原爆の保持は許されない』と主張するが、宗教的には『専制政治』も許されない。
だが(革命以来の)血塗られた彼らの専制は事実存在するのだ」と述べ、体制の主張は信用できないと説明した。
ただし「私たちが得た情報ではイランは原爆を作り上げる技術を獲得できていない」と述べた。
イランは核開発を行う理由として「将来的な石油資源の枯渇」や「エネルギー消費の増大」を挙げているが、
バニサドル氏は「イランには天然ガスもあり、降雨が少ないため太陽光も豊かだ。エネルギー消費を
野放図にしてきた国が『代替エネルギーが必要だ』と叫んでも、誰が信じられるだろうか」と語り、
代替エネルギー開発は原爆開発に向けた口実だと主張した。
ソース(毎日新聞)URLリンク(mainichi.jp)
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