09/12/10 17:57:38
今年6月に軍主導のクーデターで国外追放された中米ホンジュラスのセラヤ大統領がメキシコに
亡命する可能性が報道されたが、ホンジュラス当局は9日、法的基準を満たしていないとして、
セラヤ氏亡命に関するメキシコの請願を却下した。ホンジュラス閣僚がCNNスペイン語放送に
語った。
セラヤ氏は今年9月にホンジュラスに帰国したが、同月21日以来、首都テグシガルパ市内の
ブラジル大使館を離れていない。CNNが入手した請願書は、同氏がブラジル大使館から空港に
移動する際に安全を保障するよう、メキシコ大使館がホンジュラス暫定政権に求める内容だった。
同氏は家族らとともにメキシコのジェット機に乗る予定だったとされる。
請願書には、メキシコ政府がセラヤ氏と妻、2人の子ども、同氏顧問の受け入れを決定したことが
記されている。メキシコ大使館は一行がホンジュラスを無事出国できるよう、暫定政権の外務省に
対応を求めていた。
ただしホンジュラス閣僚は、メキシコ側がセラヤ氏および家族をどのような法的地位で受け入れるか
言及していない点を問題視し、請願が必要基準を満たしていないとの判断を示した。閣僚はまた、
今後メキシコなど各国から政治亡命に関する請願があった場合、法的基準を満たしていれば検討する
方針を示した。
セラヤ氏はCNNに対し、自身が依然ホンジュラスの合法的大統領であると主張したうえで、政治亡命の
申請などはしない方針を強調。ホンジュラスから他国に出国する際には「ゲスト」の身分だと述べる
一方、出国に向けて交渉しているかは明らかにしなかった。
セラヤ氏関係者は請願却下に先立つ取材で、同氏の交渉団が「危機からの脱出を模索するため」
メキシコを含む中南米カリブ諸国の首脳と接触したことを認めていた。一方メキシコ外務省は声明で、
同盟各国やホンジュラスの政治家らの支持を得て請願を行ったと説明。ホンジュラス国内の和解を
後押しするため、対話と交渉を通じて積極的に危機解決策を取っていると述べた。
ホンジュラス国会は先日、同氏復職の是非について採決を行い、反対多数で否決している。
CNN（10日16:02）
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