09/12/02 11:38:02
オバマ米大統領は1日夜(日本時間2日朝)、アフガニスタン戦略について、ニューヨーク州の
陸軍士官学校で演説し、3万人のアフガン駐留米軍の追加派兵を決定したことを発表した。
2010年夏までに展開される。
一方で、治安任務を移譲するアフガン治安部隊(軍・警察)の強化を急ぎ、「18カ月後に
米軍は帰還を開始するだろう」として、11年7月までに米軍撤退の道筋をつけることを明言した。
アフガンでは反政府武装勢力タリバンの活動地域が国土の97%に達したとされる。
大統領は追加増派の目的として、「武装勢力の掃討と、主要な人口集中地区の治安安定」に加え、
「有能なアフガン治安部隊の強化」を挙げた。
オバマ大統領のアフガン派兵は今春の2万1000人増派に続くもの。
駐留米軍は、現在の6万8000人から10万人規模となる。
大統領はまた、北大西洋条約機構(NATO)などの同盟国から「一層の貢献があるだろう」と述べ、
追加派兵への期待を表明。米軍を含む外国部隊の増強が、結果として「アフガン治安部隊への
(任務)移譲を加速し、11年7月までの米軍の撤退開始につながるだろう」と強調した。
国務省によると、4日にブリュッセルで開かれるNATO外相会議で、クリントン国務長官が
改めて派兵を各国に要請する見通しだ。
2万1000人の増派を含む包括的なアフガン戦略を3月に発表したオバマ大統領は、
8月のアフガン大統領選後に戦略を再評価すると表明。アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官が
同月末に「アフガンの状況は深刻」とする報告書をまとめ、4万人の追加増派を要請したことから
政権内で戦略の見直し作業を進めてきた。
◇米大統領演説の骨子◇
一、国際テロ組織アルカイダの解体をめざす
一、アフガン治安部隊と政府の能力を高める軍事戦略を追求する
一、10年初めからアフガンへ米軍3万人を増派する
一、同盟国に貢献を要請した
一、11年7月に米軍撤退を始める
一、民生支援を強化する
一、パキスタンとの連携は不可欠だ
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