09/11/27 11:41:40
◇「化学兵器は使用不能」英外務省はイラク戦争直前に情報入手
【ロンドン=木村正人】イラク戦争の是非を問う英独立調査委員会の証人喚問で、
英外務省高官が25日、「おそらくイラクの化学兵器は解体されたままで、
フセイン大統領(当時)はその組み立てを命じていない」との報告を
開戦直前に受けていたことを明らかにした。ブレア前英首相は、
大量破壊兵器の脅威を最大の根拠に戦争に突き進んだが、
その疑わしさがさらに鮮明になってきた。
2002~04年に同省軍事・情報局長を務めたウィリアム・エアマン氏は
開戦10日前の03年3月10日、国連査察官からイラクの化学兵器は
「使用不能」で、イラクはミサイルの弾頭から化学兵器を効果的に
拡散させる能力を獲得していないだろうとの報告を受けた。
しかし、同氏は「情報は化学兵器が使用できるか否かに関するもので、
イラクの大量破壊兵器計画そのものを否定するものではなかった」と釈明、
「その後、イラクで大量破壊兵器が発見されなかったのは驚きだった」と振り返った。
01~03年に同省で核拡散防止を担当したティム・ダウズ氏は、1991年の湾岸戦争以降、
イラクの核開発は停止したとされ、生物・化学兵器計画の大半が廃棄されたと証言。
米中枢同時テロのあった2001年当時、大量破壊兵器保有の恐れが強いのはイラン、
北朝鮮、リビアで、それより下だったイラクの脅威は9・11後、さらに後退したと分析していたと語った。
ブレア氏は「イラク軍は生物・化学兵器を45分以内に配備できる」という政府文書で
脅威をあおったが、ダウズ氏は「45分というのは通常兵器についてであって、
ミサイルに関するものではなかったが、そのことは文書からは削られた」と証言、
「フセイン大統領は国際テロ組織アルカーイダと関係を持とうとはしなかった」とも語った。
ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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