09/11/26 19:45:33
◇水がめ底つくベネズエラ チャベス大統領「シャワーは3分」
水不足の危機が世界各地で真剣に語られる中、南米ベネズエラでは大統領自ら
節水・節電を呼び掛けている。米国嫌いでおなじみのウゴ・チャベス大統領(55)。
首都をカバーする水がめが底をつき始めた危機的状況の中で、
自らパフォーマンスを交えて国民に切実に訴えかけた。しかし、米系メディアは、
渇水問題の無策ぶりが露呈したと解説し、大統領の窮地をリポートしている。
■シーン1
「シャワーは3分あれば十分」。渇水という難局を前に、これが大統領が国民に求めた心構えだ。
ロイター通信によれば、チャベス大統領は先月(10月)、テレビ中継された閣議でそう訴えたという。
ベネズエラの首都カラカスでは慢性的な水不足が長年の懸案となっていた。
カラカス地域の上水の需要を賄う貯水池では、特に2007年以降、
水位が減少の一途をたどっている。状況が逼迫(ひっぱく)しだしたのは9月ごろから。
飲料水だけでなく水不足は発電にも影響を及ぼしており、大統領自ら
節水・節電を呼び掛けることになった。
大統領は閣僚を前にして「一部の人々はシャワーで歌を歌ったり、30分も
シャワーを浴びたりしている。冗談抜きにして、3分あれば十分だ」と持論を展開した。
大統領の訴えは切実なものだが、どこかユーモラスなリズムがある。
チャベス大統領はジョージ・ブッシュ前米大統領批判の急先鋒(せんぽう)として知られ、
公の場での挑発的な演説を好んだ。今年9月の国連総会の壇上では、
「ここにはもう悪臭(ブッシュ米前大統領)がしない。希望(バラク・オバマ米大統領)の
においがする」と演説してみせたのは記憶に新しい。
チャベス大統領は「3分シャワー」演説は、テレビカメラの向こうにいる国民を意識してか、
言葉はエスカレート。「私はちゃんとシャワーの時間を測ってみたが、3分だった。
臭うということもない」。“裏付け”もあると強調してみせた。
■シーン2 無策…飲料水供給は1日たったの4時間
ベネズエラの首都カラカスの水事情はいよいよ窮地に陥っているようだ。
政府は今月(11月)はじめ、カラカスや近郊エリアの給水制限に踏み切った。
ロイター通信によれば、該当するエリアでは飲料水の供給は1日4時間に限られ、
来年の第1四半期までこうした暮らしが続けられる見通しという。
米CNNの報道によれば、政府は干魃(かんばつ)被害と、エルニーニョ現象や
地球温暖化による天候条件が渇水の理由と説明しているという。ただ、
「これまでの干魃対策が主因」として、政府を批判する声が高まっているとも指摘。
無策だったため水事情はさらに悪化したというわけだ。
カラカスでは2000年にも、水不足で配給制をとったことがある。今回の配給制は
学校にも適用されているが、病院だけは対象外になっている。
チャベス大統領は「こんにちは大統領」という、自ら司会進行役を務めるテレビ番組を持っている。
1999年の大統領就任から毎週続けている生放送番組。主に政府広報的な役割を担っており
毒舌は健在だが、水問題をめぐり番組でどのようなメッセージを国民に送ったのかは不明だ。
ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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