09/10/20 00:32:07
欧州連合(EU)は、現在開催中の世界最大の書籍見本市「第61回フランクフルト国際ブックフェア」で、
電子図書館「EU Bookshop Digital Library」を公開した。EUの前身が発足した1952年以降の欧州関連の
資料など、およそ14万点が無料でダウンロードでき、約50言語に対応。個人、企業、図書館など、
EU加盟国外からも利用できる。
EUの声明によると、保存資料は教育、環境、保健、運輸など幅広い分野のEU関連機関の刊行物で、1953年
以降の公式統計も提供する。最古の資料は、EUの前身である欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の最高機関設立を
宣言するジャン・モネ氏の演説だという。
EUは2008年2月から、約250万ユーロ(約3億4000万円)の費用をかけて約11万点、1200万ページの刊行物
―現物を保管するには約4キロメートルの書棚が必要―をスキャンした。今後も毎年1500点のデジタル
文書を追加する予定で、刊行物のデジタル化もさらに進める。
欧州委員会のレオナルド・オルバン委員(多言語問題)は18日、電子図書館計画は「EUの歴史を加盟各国の
多様な言語で保存・振興するための取り組み」だと強調。図書館が「偏見に対抗する追加的な手段」となる
ことを期待していると述べた。
EU Bookshop Digital Libraryのデジタル資料は、EU各国の図書館や博物館による電子図書館ポータルサービス
「ヨーロピアナ」からも利用が可能になる予定。
AFP通信(19日17:45)
URLリンク(www.afpbb.com)
EU Bookshop Digital Library
URLリンク(www.bookshop.europa.eu)