09/10/10 20:58:01
京都市は、世界各地で危機にひんしている文化遺産を米国の財団が指定する「ワールド・モニュメント・
ウオッチ・リスト」に、伝統的木造住宅「京町家群」が選ばれたと発表した。国内では広島県福山市の
鞆(とも)の浦地区に続き2例目。京町家はマンション開発などで減少が続いているとして選定された。
リストは、ワールド・モニュメント財団(本部・ニューヨーク)が96年から隔年で、歴史的建造物など
約100カ所を選び、保護の必要性を訴えるもの。今回の10年版では、ペルーの都市遺跡「マチュピチュ」や
スペイン・セビリアの歴史的景観など47カ国の93カ所が選定された。
京都市の調査によると、京町家は10年前に市中心部で約2万8千軒残っていたが、マンション建設などで
毎年2%ずつ減少しているという。
同財団は、京町家が出格子や坪庭などを備え、環境や景観に配慮した日本の伝統的生活様式を伝える点を
評価。今後は保存に向け資金提供を広く呼びかけ、町家の修復活動などにつなげるという。
リスト入りを申請した京町家再生研究会の小島冨佐江(こじま・ふさえ)事務局長は「町家に住んでいる
人にも、文化を守ってきたという自信を持ってほしい」と話す。
朝日新聞(8日16:55)
URLリンク(www.asahi.com)
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World Monuments Fund
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